「リラクゼーションサロンって、結局どんな場所なの?」そう聞かれると、意外とうまく説明できなかったりしませんか。
私自身、セラピストとして働き始めたころは「揉みほぐすところ」くらいの認識でした。でも本当に届けたいものは、もう少し奥にあるんです。
この記事では、サロンの本当の役割や、整体院やエステとの違いを、すっきり理解できるようにお話ししていきますね。
リラクゼーションサロンとは?基本の意味と目的をわかりやすく解説
肩がガチガチに固まって、頭の芯まで重い。そんな日に「揉みほぐしてほしい」と足を運ぶ場所。多くの方にとってのリラクゼーションサロンって、そんなイメージだったりします。でも、私たちセラピストが本当に届けたいものは、実はもう少し奥にあるんですよね。
結論を先にお伝えすると、リラクゼーションサロンは「治す場所」ではなく「整える場所」なんです。この一点さえ押さえておいていただければ、このあと出てくる整体院やエステとの違いも、驚くほどすっきり理解できるようになります。
リラクゼーションサロンの定義と提供するサービス
リラクゼーションサロンとは、心身の緊張をゆるめ、リラックス状態へ導くための施術を提供する場所を指します。国家資格を必要とせず、あくまで「疲労回復」「気分転換」「癒し」を目的としたサービスを行うのが特徴なんです。
提供されるメニューは、お店によって幅があります。代表的なものを挙げると、こんな感じです。
- ボディケア(もみほぐし・指圧系のトリートメント)
- アロマトリートメント(オイルを使った全身の施術)
- リフレクソロジー(足裏や手のひらへのアプローチ)
- ヘッドスパ(頭皮と首まわりのケア)
- ストレッチ系のメニュー(可動域をゆるめる補助)
リフレクソロジーとは、足裏などの反射区を刺激して全身のリラックスを促す施術のことです。
ここで大切なのは、どのメニューにも共通する「リラックスを目的にしている」という一貫した軸があること。痛みを取り除く医療的な処置ではなく、心地よさを通して体が本来持っている回復力に働きかけていく。これがリラクゼーションの根っこなんですよね。
私が協会のセラピストたちによく伝えているのは、「私たちの仕事は、症状を追いかけることではない」ということ。目の前の方が施術台を降りるとき、ほんの少しでも表情がやわらいでいたら、それがなによりの成果だったりします。
医療行為との違い(治療ではなく癒し)
ここが、このセクションでいちばんお伝えしたい部分です。リラクゼーションサロンは医療行為を行いません。そして、行ってはいけないんです。これは業界のルールというより、お客様を守るための大前提だったりします。
「治療」と「癒し」は、目的そのものが違います。整理すると、こういう構造になります。
| 項目 | 医療・治療系 | リラクゼーションサロン |
|---|---|---|
| 主な目的 | 症状の改善・治療 | 緊張緩和・リラックス |
| 対象 | 痛み・不調・疾患 | 日常の疲れ・こり感 |
| 国家資格 | 必要なことが多い | 不要(民間資格が中心) |
| 診断行為 | 行える | 行えない |
たとえば、お客様から「この腰の痛み、治りますか?」と聞かれたとします。このとき「治りますよ」と言ってはいけないんです。私たちができるのは、こわばった筋肉をゆるめて、心地よい状態に近づけるお手伝いまで。診断も、治療の約束も、私たちの領分ではありません。
ここを曖昧にしてしまうと、お客様の期待とサービスの実態がずれてしまいます。強い痛みやしびれ、原因のわからない不調がある場合は、まず医療機関を受診していただく。そのうえで「疲れを癒したい」というときに、私たちのところへ来ていただく。この順番こそが、お客様の体を本当に大切にする姿勢だと考えているんです。
どんな人が利用しているのか
では、実際にどんな方がサロンの扉を開いてくださるのか。研修サロンで日々見ている限り、利用される方の背景は本当にさまざまだったりします。
- デスクワークで肩や首のこりを抱える会社員の方
- 育児や家事で慢性的に疲れている方
- 出張や旅行の合間に体を休めたい方
- 眠りが浅く、心身をゆるめたい方
- 特別な用事はないけれど「自分を労わる時間」がほしい方
面白いのは、最後のタイプの方が年々増えているということ。以前は「疲れたから行く」場所でした。それがいまは、「自分をいたわるために、あえて予約する」場所へと変わってきているんですよね。
あるお客様は、月に一度の来店を「自分へのメンテナンス日」と呼んでくださっていました。仕事や家族のために走り続ける毎日のなかで、誰にも気を遣わず、ただ体をあずけていい時間。それがどれほど貴重か、施術中のふっと力が抜ける瞬間を見ていると、痛いほど伝わってきます。
リラクゼーションサロンは、体をほぐす場所であると同時に、心の緊張をそっと解く場所でもあるんです。この「治療ではなく癒し」という本質を土台にしていただくと、次にお話しするエステや整体との違いも、きっと腑に落ちていきます。
エステサロン・整体院との違いを目的別に比較
「リラクゼーションサロンって、結局エステとか整体と何が違うんですか?」と、研修に来られる方からもよく聞かれるんです。ここが曖昧なまま開業してしまうと、お客さまとの間で期待のズレが生まれてしまう。だからこそ、私たちセラピストが一番はじめに腹落ちさせておきたいところなんですよね。
ポイントを先にお伝えすると、決定的な違いは「何を目的にお客さまが来られるか」にあります。美容なのか、症状の改善なのか、それとも心と体の緊張をほどく癒しなのか。この軸で見ていくと、驚くほどスッと整理できるんです。
リラクゼーションサロンとエステサロンの違い(美容 vs 癒し)
エステサロンの主な目的は、はっきりと「美容効果」にあります。フェイシャルで肌のキメを整えたり、痩身メニューでボディラインにアプローチしたり。お客さまは「きれいになりたい」という具体的なゴールを持って来店されるんですよね。だから施術後の変化が目に見える形で問われますし、専用の美容機器や化粧品を扱うことも多いんです。
一方でリラクゼーションサロンが提供するのは、心身の緊張をゆるめる「癒し」の時間です。もちろん施術を受けたあとに顔色が良くなったりむくみが軽くなったりすることはあるんですが、それはあくまで結果であって主目的ではないんですよね。
私自身、以前担当したお客さまで「エステで結果を追われるのが少ししんどくて」とおっしゃった方がいらっしゃいました。数値や見た目の変化を求められる場ではなく、ただ深く呼吸できる場所を探していらしたんです。その方にとって、リラクゼーションサロンは避難所のような役割だったりします。
リラクゼーションサロンと整体院の違い(癒し vs 特別感・改善)
これが検索でも一番多く比較される組み合わせなんですよね。整体院との違いは、実は法律上の位置づけからしてはっきり分かれているんです。
整体や接骨、鍼灸といった分野には、症状の「改善」や「治療」という目的が含まれます。特に国家資格が関わる領域では、体の不調そのものにアプローチすることが認められているんです。腰痛や肩の可動域の問題など、医療に近い視点で体を整えていく。ここには専門的な特別感があります。
国家資格とは、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師など、国が定めた試験に合格した人だけが名乗れる資格のことです。
対してリラクゼーションサロンは、原則として治療や医療行為は行いません。ここを絶対に混同してはいけないんです。私たちが届けるのは「気持ちよさ」であり「くつろぎ」。症状を治すのではなく、疲れた心と体に寄り添って、緊張をほどいていく。この線引きを守ることが、セラピストとしての誠実さそのものだと私は考えているんです。
研修でも繰り返しお伝えしているのが、「治せます」「改善します」という言葉を安易に使わないこと。お客さまの信頼を守るためにも、この境界線はプロとして厳格でありたいんですよね。
目的別・比較早見表でわかる使い分け
言葉で説明するとどうしても長くなってしまうので、三つの業態を並べて見ていただくのが一番わかりやすいと思うんです。お客さまへの説明にもそのまま使える形で整理してみました。
| 比較項目 | リラクゼーションサロン | エステサロン | 整体院・治療院 |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 心身の癒し・くつろぎ | 美容・見た目の変化 | 症状の改善・体の調整 |
| お客さまの動機 | 疲れをほぐしたい・安らぎたい | きれいになりたい | 不調を治したい |
| 医療行為 | 行わない | 行わない | 資格範囲で対応 |
| 資格 | 民間資格・研修が中心 | 民間資格が中心 | 国家資格が関わることも |
| ゴールの測り方 | 満足感・心地よさ | 見た目の変化 | 症状の軽減 |
こうして並べてみると、使い分けの基準が見えてきますよね。
- 肌やボディラインを整えたいなら、エステサロン。
- はっきりした痛みや不調を改善したいなら、整体院や治療院。
- とにかく疲れをほどいて、心からゆるみたいなら、リラクゼーションサロン。
おもしろいのが、これらは競合というより役割分担の関係だったりするんです。整体で体を整えたあと、定期的なメンテナンスとしてリラクゼーションに通われる方も多いんですよね。それぞれの目的を理解して選んでいただければ、お客さまの満足度はぐっと上がる。私たちセラピストが「自分たちの立ち位置」を正しく語れることが、その第一歩になるんです。
リラクゼーションサロンの主な種類と施術内容
「リラクゼーションって、結局どこまでを指すんですか?」
研修サロンでよく受ける質問なんです。もみほぐしはわかるけれど、リンパケアやタイ古式は? ヘッドスパは美容室のもの? こうした線引きが曖昧なまま来店される方は、本当に多かったりします。
ここで、はっきりさせておきますね。リラクゼーションサロンで提供される施術は、大きく分けて4つの系統に整理できるんです。国家資格を必要としない「慰安・癒し」を目的とした範囲、これがリラクゼーションの守備範囲になります。
| 系統 | 主なアプローチ部位 | 目安時間 |
|---|---|---|
| もみほぐし・ボディケア | 肩・腰・背中・脚全体 | 30〜90分 |
| アロマ・オイル・リンパケア | 全身(オイル使用) | 60〜120分 |
| ヘッドスパ・ドライヘッドスパ | 頭部・首・肩 | 30〜60分 |
| フット・タイ古式 | 足裏・脚・全身(ストレッチ) | 40〜120分 |
もみほぐし・ボディケア
いちばん入口になりやすいのが、この着衣のままのもみほぐしなんですよね。オイルを使わず、専用のウェアに着替えて受ける施術です。指圧やストレッチを組み合わせて、凝り固まった筋肉をほぐしていきます。
私自身、駆け出しの頃にいちばん多く担当したのがこのメニューでした。デスクワークの方の肩甲骨まわり、立ち仕事の方のふくらはぎ。同じ「凝り」でも、生活背景でまるで触り心地が違うんです。
選ぶときのポイントを、順番にお伝えしますね。
- 初回は60分を目安に選ぶ。30分では全身に手が回りきらないことが多いんです。
- 気になる部位を最初に必ず伝える。時間配分が変わってきます。
- 「強もみ」を初回から希望しない。翌日のもみ返しを防ぐためだったりします。
アロマ・オイルマッサージ・リンパケア
肌に直接オイルを塗布して、手のひら全体で流していく施術です。香りによるリラックス効果が加わるのが、もみほぐしとの大きな違いなんですよね。ラベンダーやベルガモットなど、その日の気分で精油を選べるサロンも多いです。
ここで登場するのが「リンパケア」という言葉。誤解されやすいので、丁寧に触れておきますね。
リンパケアとは、体内の老廃物の通り道であるリンパの流れに沿って、やさしくさすり促す癒しの施術のこと。
医療的なリンパドレナージュとは別物です。あくまで心地よさと巡りのサポートが目的、ここを取り違えると「効かない」という評価につながってしまうんです。オイル施術は着替えとシャワーの有無で満足度が変わるので、予約時に確認しておくと安心だったりします。
ヘッドスパ・ドライヘッドスパ
近年いちばん相談が増えているのが、頭のケアなんです。ヘッドスパは水やオイルを使って頭皮を洗浄しながらほぐすもの。対してドライヘッドスパは、水を一切使わず乾いた状態で頭部を圧していく施術になります。
眼精疲労や睡眠の浅さを訴える方に、私はよくドライヘッドスパをおすすめしてきました。施術中に眠ってしまう方が、体感で半数を超えるんですよね。それだけ頭には自覚のない緊張が溜まっているという証拠だったりします。
- ヘッドスパ|髪を濡らすため、施術後にドライ時間が必要。
- ドライヘッドスパ|着衣・ノーメイクで受けられ、外出前後でも気軽。
フットケア・タイ古式マッサージ
足元から全身を整える系統です。フットケアは足裏の反射区を刺激するリフレクソロジーが中心。立ちっぱなしで一日を終えた方の、パンパンになったふくらはぎがすっと軽くなる瞬間、あれはセラピスト冥利に尽きるんです。
タイ古式マッサージは、ストレッチの要素が強いのが特徴。施術者が体重をかけながら、受け手の体を伸ばしていきます。「二人で行うヨガ」とも呼ばれるんですよね。可動域を広げたい方や、もみほぐしでは物足りない方に向いています。
タイ古式を初めて受ける方には、必ずお伝えしていることがあります。
- 動きやすい服装、もしくは専用ウェアで受けること。
- 関節を伸ばされるため、痛みや違和感はその場で伝えること。
- 飲酒後や体調不良時は避けること。強めの刺激が負担になります。
こうして並べてみると見えてくるのが、リラクゼーションの守備範囲。「筋肉・巡り・頭・足」への心地よいアプローチ全般が含まれる、と考えていただくと整理しやすいんです。骨格矯正や治療行為はここには入りません。あくまで、疲れたご自身をいたわる時間。その入口として、まずは気になる一つから試してみてほしいんですよね。
リラクゼーションサロンで得られる効果と「物足りない」への対処法
施術が終わった瞬間、お客様がふっと肩の力を抜いて「あぁ……」と小さな声を漏らす。あの瞬間こそ、私たちが届けたい効果そのものなんです。数値では測りきれない、でも確かにそこにある変化だったりします。
ただ、正直にお伝えしますね。リラクゼーションサロンは「万人に心地よい」からこそ、一部のお客様から「物足りなかった」と評価されやすい業態でもあるんです。この光と影の両方を、代表という立場から包み隠さずお話しします。
心身のリラックス・ストレス緩和などの効果
リラクゼーションサロンで得られる効果は、大きく三つの層に分かれるんですよね。私が研修サロンで新人セラピストに必ず伝えている整理の仕方です。
- まず身体面なんですけど、施術を続けていくと筋肉の緊張がふっとゆるんでいくんですよね。先日も肩こりでガチガチだったお客様が、血流やリンパの流れが促されて「軽くなった」って笑ってくださって。
- 次に自律神経の面でも変化があったりします。だんだん副交感神経が優位になっていって、気づいたら呼吸が深くなっているんです。私自身も研修で受け手になったとき、こんなに呼吸って深くなるんだって驚いたことがありました。
- そしてこれが一番大事だと思っているんですけど、心理面なんです。人に触れてもらう安心感って、じんわり効くんですよね。一人で抱え込んでいた孤独がやわらいでいく、そういう瞬間に何度も立ち会ってきました。
副交感神経とは、心と体を休ませる方向に働く神経のこと。優位になると呼吸が深くなり眠くなります。
特に三つ目、心理面の効果は見落とされがちなんです。60分の施術中、ずっと誰かにそばにいてもらえる。この「見守られている時間」そのものが、日常で気を張り続けている方にとって何よりの回復になります。
私自身、10年以上サロンに通ってくださる常連のお客様から「ここに来ると、やっと一人じゃなくなるの」と言われたことがあります。あの言葉は、リラクゼーションの本質を突いていると今でも思うんです。
「物足りない」と感じる理由と原因
では、なぜ「物足りない」という声が出るのか。原因はほぼ、次の三つに集約されます。
| 物足りなさの正体 | なぜ起きるか | 本来の目的とのズレ |
|---|---|---|
| 刺激が弱く感じる | 強圧を「効いている感」と誤解している | 癒しではなく治療を求めている |
| コリが取れた気がしない | 医療的な原因が別にある | 整体院・医療機関の領域 |
| 時間が短く感じた | コース選びと不調のサイズが不一致 | 事前カウンセリング不足 |
いちばん多いのが、一番上の「強い刺激=効果」という思い込みなんです。ぐいぐい押されて翌日もみ返しが出ると、なぜか「しっかり効いた」と満足される方がいらっしゃいます。でも、これは筋繊維が微細に傷ついているサインだったりして、リラクゼーションが目指す状態とは真逆なんですよね。
強さで満足感を出すのは、実は簡単な逃げ道です。私たちが大切にしているのは、その手前にある「なぜこの方は物足りないと感じるのか」を対話で探ること。物足りなさは、お客様からの大切なメッセージなんです。
満足度を高めるメニュー・強さの選び方
ここからは、お客様ご自身が実践できる具体的な手順をお伝えします。この順番どおりに選んでいただくと、「物足りない」はかなりの確率で防げるんです。
- まずは「何のために受けるのか」をはっきりさせるんです/先日も、あるお客様が「なんとなく疲れてて…」といらしたんですが、よくお話を聞いてみると、本当は「夜ぐっすり眠りたい」だったんですよね。疲れを取りたいのか、眠りたいのか。ここが決まると、施術の入り方が変わってくるんです。
- 次に、不調の広がりに合わせて時間を選んでみてください/たとえば全身がずっしり重だるいときは、60分未満だとどうしても物足りなく感じたりします。私自身、疲れが溜まった週末は必ず60分以上を基準にするようにしているんですよね。
- そして、強さは施術の途中で遠慮なく口に出してほしいんです/「もう少し弱く」でも「もっと強めに」でも、言ってもらえるほうがセラピストとしては本当に嬉しかったりします。我慢は、いい時間にならないんですよね。声に出す、それだけでいいんです。
- 最後に、翌朝の体調でそっと振り返ってみましょう/もみ返しでズーンと重いのか、それとも体がふっと軽く感じられるのか。この「軽さが残っているか」が、自分に合った施術だったかどうかの、いちばん正直なサインだったりするんです。
ステップ①|目的を最初に伝える
受付やカウンセリングで、目的を一言添えるだけで施術は驚くほど変わります。「肩が重い」ではなく「デスクワークで夕方になると首がつらい」まで話していただけると、セラピストは圧の配分を組み立て直せるんです。情報が具体的なほど、私たちの手は正確になります。
ステップ②|強さは「痛気持ちいい」の一歩手前
強さの正解は、痛みを感じる直前です。痛みが出ると体は防御反応で筋肉を硬くしてしまい、逆にゆるまなくなります。「痛くないと効かない」という感覚のままだと、満足度はいつまでも上がりません。ここは、勇気を出して施術中に「ちょうどいいです」と伝えてほしいところなんですよね。
ステップ③|30分コースへの期待値を調整する
短時間コースを選んで「物足りない」となるケース、とても多いんです。30分は部分ケアや初めての方の入り口には最適ですが、全身の慢性的な疲れを一度にほぐす時間ではありません。時間と目的が釣り合っているか、予約前に一度立ち止まってみてください。
もし何度通っても物足りなさが消えないとしたら、それはサロンが合っていないのではなく、求めているものが医療や整体の領域にあるサインかもしれません。その見極めまで一緒に考えてくれるセラピストこそ、信頼できる担い手だと私は考えています。
失敗しないリラクゼーションサロンの選び方【リピートしたくなる3つの視点】
「一度行ったきり、なんとなく足が遠のいてしまった」。そんな声を、私は協会の研修現場で本当によく耳にするんです。じつはこれ、お客様の側だけの問題ではないんですよね。選び方の視点が少しずれていると、せっかく良いサロンでも「合わなかった」で終わってしまう。逆に、たった3つのポイントを押さえるだけで、通い続けたくなる場所に出会える確率がぐっと上がるんです。
ここでは、セラピストを育てる立場から見た「本音の選び方」をお伝えしますね。
セラピストの技術・カウンセリング力を見る
私がまずお伝えしたいのは、技術力よりも「聴く力」を見てほしいということなんです。もちろん手技の確かさは大前提。でも、リピートを決めるのは施術中の10分間ではなく、施術前の最初の数分だったりします。
初回のカウンセリングで、こんな確認をしてくれるセラピストは信頼できます。
- 今日いちばんつらい部位はどこか、具体的に聞いてくれる
- 強さの好み(弱め・中・強め)を施術の途中でも確認してくれる
- 過去のケガや持病、体調の変化を丁寧にヒアリングしてくれる
研修で必ず教えるのが、「圧の言語化」なんですよね。良いセラピストは「痛気持ちいいくらいで大丈夫ですか?」と、感覚を言葉に置き換えて確認してくれます。これができる人は、お客様の孤独や緊張にも自然と寄り添えるんです。
圧の言語化とは、施術の強さを「弱め・強め」など言葉で共有し、感覚のズレを防ぐ技術のこと。
反対に、無言でずっと同じ強さを押し続けるだけの施術は要注意。技術がある人ほど、じつは会話の余白の作り方が上手だったりするんです。
空間・雰囲気・立地で選ぶ(隠れ家型 vs 駅近型)
次に大切なのが、あなたの生活リズムに合う「場所のタイプ」を見極めることなんです。ここを間違えると、施術が良くても続かないんですよね。大きく分けて2つのタイプがあります。
| タイプ | 向いている人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 隠れ家型(住宅街・完全予約制) | 静かに深く休みたい人 | プライベート感が高く、じっくり寄り添ってもらえる | 場所がわかりにくく予約が取りにくいことも |
| 駅近型(商業ビル・当日予約可) | 仕事帰りに気軽に通いたい人 | アクセスが良く、続けやすい | 回転が速く、落ち着きに欠ける場合も |
私自身、開業したてのセラピストから「立地で悩んでいるんです」と相談を受けるとき、いつもこう伝えます。「あなたが一番リラックスできる空間が、お客様にも伝わるんですよ」と。じつは選ぶ側も同じで、自分が「ほっとできる」と感じた場所は、たいてい長く続くんです。
初回の予約前に、店内写真や照明の明るさ、香りの有無をチェックしておくと、当日のギャップが少なくなります。
料金・メニュー・口コミで比較する
料金は「安いかどうか」ではなく、「時間あたりの納得感」で見るのがコツなんです。極端に短い時間で仕上げるコースより、着替えやカウンセリングを含めた総所要時間を確認してくださいね。
口コミを読むときは、星の数ではなく文章の中身を見てほしいんです。「気持ちよかった」だけの短い感想より、「肩の左右差を指摘してくれた」といった具体的な描写がある口コミは、カウンセリング力の証拠だったりします。
リピートを決める3つの要素とは
ここまでの視点を、通い続けたくなるサロンの「3大要素」としてまとめますね。私が現場で数百人のセラピストを見てきて、リピート率が高い店には必ずこの3つが揃っていたんです。
- まず、施術に入る前のカウンセリングなんですよね。先日いらしたお客様も、最初はすごく緊張されていて。でも「今日はどんなことが不安ですか?」って一つずつ聞いていくと、だんだん表情がやわらいでいくんです。この最初の安心感って、実はいちばん大事だったりします。
- 次に感じてもらえるのが、続きから始めてくれる一貫性なんです。前回「右肩がつらい」っておっしゃっていたことをちゃんと覚えていて。「あれからどうですか?」って声をかけると、お客様が「覚えていてくれたんだ」って安心してくださるんですよね。3回目、4回目と続くほど、この積み重ねが効いてくるんです。
- そしてさらに大切にしているのが、急かされない余白なんです。「早く終わらせなきゃ」っていう空気って、不思議と伝わってしまうんですよね。だからこそ、お客様が自分のペースでゆっくり休める、そんなゆるやかな時間を作ることを大事にしていたりします。
とくに②の一貫性は見落とされがちなんですよね。カルテに前回の悩みを記録し、「先週おっしゃっていた腰の張り、いかがですか」と声をかけてくれるサロン。これは技術以上に、お客様の孤独に寄り添う姿勢そのものなんです。
初回で「また来たい」と思えたなら、まずは2〜3回、同じセラピストを指名して通ってみてください。相性は一度では判断しきれないんですよね。あなたにとっての「仲間がいる場所」のように安心できるサロンが、きっと見つかるはずです。
参考文献
- Kawakubo A, Oguchi T (2023). Salon nail care with superficial self-disclosure vitalizes psychological state.. Frontiers in psychology. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37799518/
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- Mofredj A, Alaya S, Tassaioust K (2016). Music therapy, a review of the potential therapeutic benefits for the critically ill.. Journal of critical care. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27481759/